【第二回】RGBの世界のデザイナーがCMYKの世界を見てきました!

お久しぶりになってしまいました、にーな[Lv.8]です。
少しずつ涼しくなってきましたね!

さて、今回は創業110周年を迎えた「宮川印刷(株)様」へお伺いさせていただきましたのでご紹介させていただければと思います。
実は2018年にも工場見学でお伺いしており、そちらもブログで掲載させていただきました!

▼宮川印刷(株)様
https://www.miyagawainsatsu.co.jp/

▼前回の見学記事
https://media.dimps.co.jp/entry/2018/08/08/141500



ディンプスでは毎年「暑中見舞いはがき」を制作してるのですが、今回初めて「蛍光インク」を使った印刷を行う事になりました。
宮川印刷様からは、以前に印刷機を新しくされた話を伺っていた為、はがきの打ち合わせも兼ねて、当社のデザイナー2名と共に印刷工場を見学させていただくこととなりました。

蛍光インクですが、聞きなじみのない方が多いのではないでしょうか。
前回の記事でもご紹介しましたが、皆さんが今見ているこちらの画面は
「光の三原色」=RGB(R=RedG=GreenB=Blue)で構成されています。

一方で、紙などの印刷物は「CMYK」C=Cyan(シアン)M=Magenta(マゼンタ)Y=Yellow(イエロー)K=Key plate(キープレート)で表現されています。

ですので、モニターで見る画像と印刷物では色味が変わってくることも多く、画面上で見るような発色などは、本来表現が難しいとされています。

しかし、新しいものにチャレンジしたいデザイナーは、これまで印刷で表現できなかったRGBの発色にこだわり、宮川印刷様と相談したところ、蛍光インクを使う事で、モニターで見ているような鮮やかなピンクの表現が可能に!
実際に私もサンプルを見せていただいたのですが、マゼンタ版を蛍光インクに変更する方法らしく、まるで画像で見ているような鮮やかで目を引くものが出来上がっており驚きました!


▲宮川印刷様から色味の違いを教えていただき、デザイナーも一つ一つ真剣に確認しております!

そしてサンプルの印刷工程も見学させていただいたのですが、印刷機がめちゃくちゃ大きい!階段がついていたり、上で作業をされている方がいらっしゃったり、想像の5倍くらいありました…!

ちなみに通路側の方は印刷機の裏面で、本来は中身が見えているような状態とのことですが、裏面もかっこよくしたい!ということで、特別に扉を取り付けているそうです。こだわりを感じます!
(こちらの印刷現場には、地域の学生さんが工場見学に来られることもあるそうです!)


さて、サンプルの中から候補をいくつか決めて会議室へ…
デザイナーと宮川印刷様で、最終の色味を比較します。

それぞれの色味のバランスなどを考えて、完成版の配色を決定!
細かい要望にも答えていただいた宮川印刷様、本当にありがとうございます!
完成版はピンクの鮮やかさが全然違います!!

下記の画像ではわかりづらいですが、背景の黄色やオレンジの色味も調整いただきました。

▲一番左の1枚が通常の印刷、そのほかが蛍光インクでの印刷です。

完成版を量産していただいている間に、ほかの印刷現場も見学させていただきました。

ほかの印刷機も大きい!そして特別に上にものぼらせていただいたのですが、結構高い…!
ちなみにこちらのインクは服につくと取れないそうで、白の服で来てしまったのでドキドキしました(笑)

他にも、製本する機械や裁断する機械、立体物に印刷する機械など…
普段は見られない貴重なものばかりでした!

▲製本の際使用する糊(のり)です。お菓子みたいですね!


▲裁断した紙の断面は、紙とは思えないほどツルツル!

▲付箋とコースターをお土産にいただきました♪ありがとうございます!

 

最後に、見学を終えてから、「アートボードの設定について」と「データ入稿の際の注意点」について教えていただき、学ばせていただきました!

見学・講座と、貴重な機会をいただき、デザイナーも今後の業務にも活かせる知識が身についたかと思います!
宮川印刷様、本当にありがとうございました!

☆イラストは、公式HPのギャラリーにて公開中☆
https://www.dimps.co.jp/gallery/

▼宮川印刷様 事例紹介
https://www.miyagawainsatsu.co.jp/work/dimps-summer-greeting-card2022/